片頭痛と緊張性頭痛の違い① 発症のメカニズム

今回は頭痛に関するお話しをしたいと思います。一言に頭痛と言っても色々な種類があります。
細かく分けると367種類にも分かれるそうですが、この中から代表的な片頭痛と緊張性頭痛という二つについてお話しをしたいと思います。

診療してますとよく「片頭痛です」という患者さんがいらっしゃいます。でも診てみると片頭痛ではない、というパターンがよくあります。

頭が痛いと「片頭痛かな?」と思う方が多いですが、必ずしもそうではありません。片頭痛という言葉は有名なんですが、何をもって片頭痛と言うのか正確に理解されていない印象があります。特に頭の片側が痛い場合に片頭痛だと思われがちなんですが、そういう訳ではありません。まず片頭痛とはどういう症状なのか?というところから確認していきましょう。

【片頭痛とは】
片頭痛の典型的な症状は、ズキンズキンと脈打つ痛みが数時間から数日間続くということです。
それも毎日ではなく、週に数回、もしくは月に数回といった頻度で起こります。痛みがない時は全く何ともありません。
で、痛みのでる箇所は様々で、片側が痛む場合もあるし、両側が痛む場合もあります。

それと頭痛が出てる期間は基本的に動くと痛みが増強することも特徴です。歩いたりとか何気ない日常動作をするのでさえ痛みがひどくなることが多いです。あとは入浴。入浴したら痛みがきつくなります。

その他にも人によっては吐き気、嘔吐、光や音に過敏になるなど症状の出方はそれぞれです。

これらが片頭痛の症状です。これらの発症するメカニズムは分かっていない要素も多いようですが、はっきりしているのは頭の血流が良くなると症状がきつくなるということです。なので運動したり、お風呂に入ったりといった血流が良くなるようなことをすると頭痛がきつくなるのが片頭痛の大きな特徴です。

【緊張性頭痛とは】
一方で良くある頭痛のもう一つ、緊張性頭痛と言われるタイプの頭痛はまた違った症状の出方をします。
もちろん頭が痛いということは同じなのですが、その原因が全く違います。

緊張性頭痛の場合は毎日のように頭の重さや圧迫感が続きます。同時に片や首が凝るのが大きな特徴です。
凝りがきつくなると頭痛もきつくなります。で、片頭痛とは逆に運動したり入浴したりで血流が良くなると頭痛も改善します。これが緊張性頭痛の特徴です。

整理すると片頭痛は不定期に痛んで、運動や入浴で血流が良くなると症状がきつくなります。
一方の緊張性頭痛は慢性的に頭の圧迫感があって、肩や首のコリがきつくなるのに比例して痛みもきつくなります。
運動や入浴で血流を良くすることで症状が和らぎます。

血流が良くなると悪化するのが片頭痛で、血流が良くなると改善するのが緊張性頭痛です。
この二つは真逆とも言えるものですので、処置する際もこの点を考慮しないといけません。
実際にはこれら二つの混合型もあって明確に区別するのはややこしい場合もあるのですが、まずはこの基本的な発症メカニズムを理解してください。

Pocket

投稿者:

atmensemble

アンサンブル手技療法アカデミーでは、からだのことを知りたい方、ヨガインストラクターやセラピストの方などを対象に "手軽にできるセルフケアやペアワークの講習会"や "からだの仕組みをわかりやすく学ぶ講座"などを行っています。また、色々な疾患や解剖生理学をわかりやすく解説してブログで配信しています。ぜひご覧ください!