顎のゆがみについて

ご存知のとおり”あご”は口を動かす為に必要な部位です。話をしたり物を噛んだりする時には必ず動きますよね。

パッと見て動きが目に付くのは下あごの部分です。

ここには下顎骨(かがくこつ)という骨があり、この骨は耳の前辺りから頭蓋骨にぶら下がっています。このぶら下がってる場所にあごを動かす関節があって、この部分を顎関節(がくかんせつ)と呼びます。耳に穴の真ん前ですね。ここに指をあてながら口を開けたり閉じたりしたら関節の動きがわかると思います。

皆さんも顎関節症(がくかんせつしょう)という疾患名を聞いた事があるかもしれませんが、この部分が痛んだり音がするようになったりする症状の事をそう呼んでいます。

この顎関節ですが、頭蓋骨からぶら下がってるだけの不安定な構造になっているので、周囲の筋肉が硬くなったりすると、すぐにそちら側に引っ張られてしまいます。

あごの近くにある筋肉といえば咀嚼筋(そしゃくきん)と呼ばれる物を噛む筋肉です。具体的には咬筋(こうきん)というエラの部位にある筋肉や側頭筋(そくとうきん)という、こめかみの部分にある筋肉が咀嚼筋です。

これらは左右同じようについてますが、よく使う方が強く硬くなる傾向にあります。例えば虫歯などの理由で片側でばかり物を噛んでいると、使っている側の筋肉が段々硬くなってきて左右差が生じるようになります。

このような状態になると下顎が硬くなった筋肉の方に引っ張られて左右いずれかにゆがんでしまいます。パッと見て上唇と下唇があっていない人、笑うと片側だけ口角が顕著に上に上がる人、片側のエラが張って見える人などは下顎がゆがんでいる可能性があります。

下顎が横にズレてしまうと、頭が傾いてしまうので、頭部の重みが左右均等にかからなくなってしまい、結果的に全身のゆがみにも繋がってしまいます。

下顎のズレは他にも顔に左右差を生じたり、体液の流れを妨げが顔のむくみを引き起こしたり、顎関節症の原因にもなります。

顎は些細なゆがみでも至る所に影響を及ぼす可能性がある部位ですので、ゆがみに気がついたら修正しておいた方が良いと思います。

具体的には前述の咬筋、側頭筋、そして顎の下から喉の方に位置する舌骨上筋群、舌骨下筋群といった筋肉を緩めていきます。講義で使用している”ボディーナビゲーション”にもこれらの筋肉が載っていますので、場所を確認してみてください。詳しいアプローチ方法などはまた実技などでお伝えしていければと考えています。以上、参考にしてみてください。

足部について

アンサンブル手技療法アカデミーのオンライン解剖学講座では、概論が終わると足から順に細かく学んでいきます。ここでいう足(足部)とは足首からつま先のことを意味します。

足は立ったり歩いたりする際に地面と唯一コンタクトできる箇所です。この部分がしっかりと機能し、地面との力のやり取りがスムーズにできると安定した姿勢を獲得できます。また座っている時にも足がきっちり地面に接触できているかどうかで姿勢の安定性も大きく変わります。

足の甲のほとんどは中足骨と呼ばれる細長い骨で構成されていて、足首の下あたりは”足根骨”と呼ばれる石ころのような骨が集まって形作られています。そして指には親指に2本、それ以外には3本小さな骨があります。足にはこのように小さな骨がたくさんあります。

骨がたくさんあると、どういう事ができるのでしょうか?

体の中では至る所で骨と骨が繋がっています。この骨同士のつなぎ目の事を”関節”と言います。”関節”があるから体を動かすことができます。

骨の数が多いほど関節の数も多くなります。そうすると動かせる箇所も増えるので、色々な動きができるようになります。ですので小さなスペースに多くの骨が密集している足部は細かな動きができる構造になっています。

足の細かな関節をたくさん使えると体重の保持や重心移動もスムーズにできるようになります。しっかりと地面を捉えられるようになると姿勢も安定し、腰や首など体の別の部分にかかる負担も軽減できます。

ただ足部の関節は意識して使わないと動き方を忘れてしまって変な癖がついてしまったり、固まってしまったりしやすい部位でもあります。一本一本の骨があるべき場所に収まるように誘導していくことが重要になります。その為にもまずは正確な骨の位置関係を頭に入れるようにしてみてください。