骨のはなし

解剖学

骨の役割

 骨の役割にはどのようなものがあるでしょうか?

・体を支える

 まず一番イメージしやすいのは体を支えている、ということだと思います。

 もしも骨がないと、とても立ったり歩いたりは出来ません。骨があるおかげでしっかりと体を動かすことが出来ます。

・臓器を守る

 肋骨や背骨、頭蓋骨などの骨によって内臓や脳が保護され、しっかりと働くことが出来ます。

・血を作る

 骨髄という骨の芯にある組織では血液が作られています。

・ミネラルを貯める

 体内のカルシウムの99%は骨に貯蔵されています。ちなみにカルシウムは筋肉を動かしたり、血液を固めたり、人間の生命活動に必要不可欠なミネラルです。

・ホルモンを分泌する

 骨にはホルモンを分泌する働きがあることも最近の研究でわかってきました。骨に刺激を入れることで肥満を抑えたり、免疫力を高めたりするホルモンが分泌されます。

 骨にはこうした様々な働きが備わっています。

骨の構造

 骨はただのカルシウムの塊ではありません。

 一般にイメージされる硬い部分は正式には”緻密骨(質)”と呼ばれる箇所です。

 この部分にはカルシウムを中心としたミネラルが詰まっていて硬くなっています。

 しかしながら、この中にはハバース管やフォルクマン管と呼ばれる、血管や神経の通り道もあります。

 また中央の髄腔には血液成分を作る骨髄と呼ばれる場所もあります。

 そして成長期の子供の場合、骨の両端近くには”骨端軟骨”と呼ばれる箇所があり、この部分の軟骨が骨に変わることで骨が長くなっていきます。ここは”成長線”とも呼ばれます。

骨は常に生まれ変わっている

 骨というと変化がない組織のように思われがちですが、実は細胞レベルでは活発に動いていて、常に新しい組織と古い組織が入れ替わっています。

 新しい骨を作る細胞を骨芽細胞(こつがさいぼう)、古い骨を壊すものを破骨細胞(はこつさいぼう)と言います。

 この二つの細胞が同じペースで働くと一見して変化が起きていないように見える訳です。

 しかしながら両者のスピードに差が出ると問題が生じます。代表的なものが骨芽細胞の働きが鈍くなる骨粗鬆症(こつそしょうしょう)です。

 これは骨の密度が低下してしまい、脆くなってしまう症状です。特に閉経後の女性はホルモンバランスの変化の影響で発症しやすいと言われています。

 骨が脆くなると、ちょっとした事で骨折をしたり、日常生活にとても不自由な影響を与える可能性があります。こうした事態を予防するには運動をすることが一番良いと言われています。運動して骨に刺激を入れると、骨の密度が高まるからです。

 ただし病的に骨密度が低い場合は、運動を制限し薬の服用が必要になる場合もありますので、医師の指示を仰ぐようにしてください。

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