股関節屈曲と内旋について

股関節は屈曲していくと自然と内旋動作を伴います。

これはもともと大腿骨上部に前捻角という捻れが存在するためで、大腿骨頭は大転子に対して約14度の角度で前方に位置しているのが通常の状態だからです。

なので大腿骨頸部を軸に脚を屈曲させると、自然と膝が外を向いて足が上がっていくことになります。

しかしながら実際には膝を外に向けることなく曲げれる人がほとんどだと思います。

これは屈曲に伴って股関節の後側で少し大腿骨頭が抜ける動きを自然に行なっているからです。

このように本来は屈曲に伴って自然に抜けるべき大腿骨頭が抜けないケースがあります。

まずは外旋六筋が固くて大腿骨頭が臼蓋から抜けられなくなっているパターンです。

外旋六筋は股関節を安定させるインナーマッスルとしての役割もありますが、これが固くなりすぎると求心力が高くなり過ぎて大腿骨頭を臼蓋に押し付ける力が強くなってしまいます。

もう一つは臼蓋形成不全です。これは生まれつきの股関節疾患で、股関節の受け皿である方の臼蓋の形が整っていないため、股関節の可動域に支障をきたします。

多くの場合骨頭を抜く動作がうまくできなくなるので、これも屈曲時に外旋を伴う要因の一つになります。

また、大転子周囲の軟部組織が硬くなることで、大転子の可動域が低下し、股関節内での滑り運動ができなくなるパターンもあります。

この場合は皮下脂肪を含め大転子周囲の軟部組織をリリースして動きを出していきます。

喘息と体のゆがみの関係②

もう一つ、咳が出やすくなる原因も別にあります。

喘息でなくても風邪をひいたりして咳が続いて苦しい思いをされた経験はみなさん少なくともおありかと思います。

咳というのはそもそも喉に異物が入った時にそれを外に追い出すための防御反応です。

通常はこうした理由で咳が出るのですが、喉と脳の間の情報のやりとりに間違いが生じてしまい、咳が出ることがあります。

喉に何もないのに、何かあると勘違いして咳が出てしまうのです。

この場合は喉につながる神経で情報のやりとりがうまくいかなくなってしまうことで、実際には喉に何もないのに何かあると勘違いしてしまう状態になってしまっています。

以上をまとめますと、からだがゆがむ事で

1.気道にストレスがかかり息をしにくくなる。
2.肋骨の動きが悪くなり、呼吸をしにくくなる。
3.首のゆがみにより、神経の誤作動によって咳が出てしまう。

この三つの要素によって喘息の症状が見られることが実際によくあります。

喘息にお悩みの方はもちろん薬が必要不可欠な場合もありますが、体のゆがみをチェックして整えてみることも有効な処置の一つだと思います。

もちろん副作用もありませんので、是非一度試してみてください。

今回は体のゆがみと喘息の関係を簡単に紹介させて頂きました。

詳しい話に興味がありましたらお気軽にお問い合わせください。

喘息と体のゆがみの関係 ①

今回は喘息と体のゆがみの関係に関して簡単にお話ししたいと思います。

喘息で悩まれている方は多いですが、病院での治療法は薬を服用するしかないのが現状です。

しかしながら実は体のゆがみを整える事でかなりの割合で症状が軽減します。

体を整えるとどのように影響するかという事を紹介していきます。

喘息とは簡単に言うと咳の発作が出たり、呼吸がしづらくなったりする症状のことです。

細かく分けると色々な種類がありますが、今はこの理解で結構です。
    
喘息の症状の一つとして、息苦しさがあります。

特に発作が起きているときは息を吐くのに苦労するという訴えをよく聞きます。

この場合一つの原因として気道にかかるストレスがあげられます。

体のゆがみによって気道に圧迫などの物理的なストレスがかかり、呼吸をし辛い状態が慢性的に続いている可能性があります。

体が捻れると空気の出し入れもスムーズにできなくなってしまいます。

また、体がゆがんだ状態だと、姿勢を維持するために必要な背骨周りの筋肉がずっと働き続けなければいけなくなり、疲労して固くなってしまいます。

姿勢を維持するための筋肉だけでなく、呼吸をするために必要な胸周りの筋肉も頑張って働くので、肋骨周りの筋肉も同様に固まってしまいます。

こうなるとしっかりと呼吸をするために必要な肋骨の動きが制限されてしまいます。

少し詳しく言いますと、肋骨まわりは息を吸った時に胸が膨らんで、吐いた時に縮むのですが、固まってしまった胸周りの筋肉が動きを邪魔してしまうことで、しっかりと肋骨が動けなくなってしまう訳です。

要するに体がゆがむことによって、気道にストレスがかかるのと、息をする時の肋骨の動きが悪くなってしまうこと。

この二つの要因で呼吸がしづらくなってしまいます。