仮性近視とは?
仮性近視は、眼のレンズである水晶体という組織の厚さを調節する毛様体筋という筋肉がしっかりと働かなくなっていることが原因で発症します。
眼に備わっている水晶体と呼ばれるレンズは、毛様体筋が縮むことで分厚くなり近くがよく見えるようになります。

逆に毛様体筋が緩むと、レンズが薄くなり遠くにピントを合わせることができます。

このように毛様体筋が縮んだり緩んだりすることでピントを調節しているわけです。
しかし、この毛様体筋が硬くなったままだと、緩むことができなくなり、遠くを見てもレンズが分厚いままの状態でピントが合わなくなってしまうわけです。
これが仮性近視です。

仮性近視へのアプローチ方法
仮性近視に対する施術ではこの毛様体筋を緩めて、しっかりとピント調節機能が戻るようにアプローチをしていきます。
具体的には電気を通した鍼を使用したり手技による施術によって毛様体筋につながる神経に刺激を入れて、この筋肉を間接的に緩めていきます。
また、眼球周囲につながる血管にアプローチをして血流を改善して、目が動きやすい状態を作っていきます。
そうすると遠くを見る時にもピントを合わせることができるようになります。
これを定期的に何度か繰り返すと、徐々に本来の働きを取り戻して視力が回復します。
仮性近視を放置しておくと徐々に近視に移行していきます。
近視は眼球の長さに変化が生じて起こる症状なので、仮性近視とは全く異なった病態です。
近視に移行する前に、適切な処置をして視力を回復させておく事をおすすめします。